プロバイオティクスとは

人間の腸内には実に多様な数の細菌が住みついています。

細菌と言うとネガティブなイメージをもたれる方も多いものですが、これらは人の健康に大きな貢献もしています。 体外にいるウイルスや細菌からの感染を防御し、免疫力を強めてくれる細菌もあれば、消化を補助してくれるものもあります。 上手く住み分けながら腸内で生活している細菌達は、「腸内フローラ」と呼ばれています。フローラとは、ローマ神話に登場する花の女神です。

私達は健康を保ちながら毎日を元気に生きていくために、この腸内フローラを良く活用しつつ暮らしていく必要があります。 プロバイオティクスとは、私達の健康を維持するために腸内フローラのバランスを整えることです。プロバイオシス(共生)に語源があります。細菌を殺すことで身体を改善しようとするアンチバイオティクスとは真逆の発想です。

それではプロバイオティクスとは具体的にはどのようなことを行なうのか確認しておきたいと思います。

身近なところでは、人体に良い作用を及ぼす善玉菌が入った食品や医薬品をじかに口にすることです。プロバイオティクスを謳っているヨーグルトやサプリメントをご覧になったことのある方は多いと思います。特に整腸作用のある食品は有名です。

おやつ代わりに食べれる食品もありますが、中にはぬか漬けやキムチなどの食品にもプロバイオティクス効果があるものもあります。腸内バランスを改善したいとお考えの方は、食卓にこのような食品を並べるのもお手軽で良いものです。

プレバイオティクスとは

プレバイオティクスとは、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌の栄養素になる成分を腸に届けることによって、腸内善玉菌を増やして腸内環境を整えようという考え方です。

プレバイオティクスはいくつか成分はあるものの、基本的にはオリゴ糖が一番胃酸や胆汁に強く、大腸に辿り着いてビフィズス菌のエサになるので使用されています。

近頃のデータによると、プレバイオティクスは腸の中だけでなく、なんと頭にまで良い効果がある事が分かっています。いくつかのマウスにおける実験では、腸内細菌と脳の成長には関わりがあることが示唆されています。2012年に発表されたアイルランドの研究によると、セロトニンの量が、発育初期の腸内細菌の量によってほど良く整えられるがわかっています。

セロトニンは頭の中で作られて、増えるとストレスにも強く、落ち着きや心地よさにも関わる化学物質で、ほとんどの抗鬱薬はこのセロトニンが中心になっていて、精神疾患に影響があると考えられています。だから、このプレバイオティクスは健康に良い影響があり、精神的にも大切な役目があると言えます。

そして、成長初期だけではなく、腸や腸内細菌、脳の関係がだんだん分かってきており、大人になってからでも腸内環境を調整する事にメリットがあるとされています。そのため、腸内環境を調整するオリゴ糖などのプレバイオティクス成分を体に入れる事により、健康に役に立つと考えられています。